マイナポータル編・第4回
引越しワンストップサービス
この動画は、順次公開します
ひとことで言うと
引越しワンストップサービスは、引越しの手続きを、マイナポータルから、まとめて始められるようにした仕組みです。
異動してきたら、最初に確かめること
チェックは、このスマートフォンのブラウザに保存されます。
解説(テキスト版)
はじめに
情シスには、こんな相談が届きます。マイナポータルで転出届を出した人の情報が、住民記録システムに、どう入ってくるのか。
転入の予約が増える時期に、窓口の混み具合を、システムで見られないか。住民課から、そんな相談が来ることもあります。
今日は、引越しワンストップサービスと、庁内への影響をお話しします。
一言で言うと
先に、一言でまとめておきます。引越しワンストップサービスは、引越しの手続きを、マイナポータルから、まとめて始められるようにした仕組みです。
役所にとっては、転出届のオンライン化と、転入の予約が中心です。住民記録システムと、窓口の運用に関わります。
地図のどこか
全体地図でいうと、これまでの申請と同じく、住民とマイナポータルからの申請が、LGWANを通って庁内に届きます。
届いた先は、住民記録システムです。マイナンバー利用事務系にあるシステムなので、第3回でお話しした、渡し方の問題が、そのまま出てきます。
何ができるようになったか
2023年2月に、マイナポータルを通じた、引越しワンストップサービスの一部が始まりました。マイナンバーカードを持つ人が、オンラインで、転出届を出せるようになりました。
あわせて、引越し先の市区町村への、転入の手続きの予約もできます。転出のために、転出元の役所に行く手間が、なくなります。
ただし、転入のときは、本人確認のために、一度は窓口へ行く必要があります。完全に窓口が要らなくなったわけではありません。
庁内で何が動くか
転出する側の役所は、オンラインで届いた転出届を受け取って、住民記録システムに反映します。受け取る入り口は、第2回と第3回でお話しした、マイナポータルからの申請の受け取りと同じ系統です。
転入する側の役所は、予約された内容をもとに、窓口の準備をします。住民が来たら、マイナンバーカードで本人確認をして、転入の手続きを進めます。
転出元と転入先の間のやり取りには、ネットワーク編の第6回でお話しした、住基ネットが関わります。ここも、あわせて思い出してください。
標準化との関係
住民記録システムは、標準化の対象です。引越しワンストップサービスとの連携も、標準仕様書に沿って、整えられていきます。
標準化で、システムが入れ替わる時期には、転出届のオンラインの受け取りが、新しいシステムでも動くかを、確認する必要があります。
住民から見た流れ
住民から見た流れを、整理します。引越しの前に、マイナポータルのアプリや画面から、転出届を出します。同時に、転入先の役所への、来庁の予約も入れます。
転出元の役所は、届いた転出届を受け付けます。住民は、引越し先の窓口で、マイナンバーカードを出します。そこで本人確認をして、転入の手続きが進みます。
従来のように、転出元の窓口で転出証明書を受け取って、持っていく必要が、なくなります。住民にとって、手間が減る点が、このサービスの一番のポイントです。
窓口の機器と運用
窓口では、マイナンバーカードを読み取る機器と、暗証番号を入力するための環境が、必要になります。カードリーダーの台数や、設置場所は、情シスも関わる部分です。
また、転入の予約が入ると、日によって、窓口の混み方が変わります。特に、3月と4月は、引越しが集中します。
この時期に、システムや機器が止まると、窓口が大きく混乱します。この時期の前に、点検や、更新の作業を済ませておくのが、情シスの大事な配慮です。
ワンストップサービスの考え方
引越しワンストップサービスの背景には、引越しのたびに、ほぼ同じ内容を、あちこちに届け出る負担を減らしたい、という考えがあります。
引越しでは、役所だけでなく、さまざまな民間の事業者にも、住所を届けます。政府は、それを一括でできる形を目指して、まず、転出届から始めました。
ですから、今あるのは、構想の入り口です。今後、対象が広がる可能性があります。国の動きは、デジタル庁の発表で追っておくと安心です。
情シスが聞かれやすいこと
引越しの時期は、問い合わせも増えます。マイナポータルで届け出たのに、役所からの連絡がない。予約したのに、時間が取れていなかった。
こうした問い合わせは、窓口と、情シスの両方に来ます。国の画面の問題か、庁内の受け取りの問題かを、切り分けられる情報が必要です。
転出届の受付件数や、予約の件数を、情シスが見られるようにしておくと、繁忙期の準備にも使えます。担当課と、共有の方法を決めておくのがおすすめです。
現場でよくある誤解
現場でよくある誤解を、3つ挙げます。
一つ目。転出も転入も、全部オンラインで終わる、という誤解。転入は、窓口で本人確認が必要です。住民への案内を、間違えないようにします。
二つ目。引越しワンストップサービスは、国が全部やってくれる、という誤解。庁内の受け取りと、住民記録システムへの反映は、自治体の仕事です。
三つ目。どの自治体でも、同じ時期に、同じ内容で始まった、という誤解。対応の時期や流れは、自治体ごとに違います。住民の問い合わせには、自分の団体の案内で答えます。
異動してきたら最初に確かめること
では、異動してきたら、まず何を確かめればいいでしょうか。
一つ目。転出届のオンライン申請が、どこに届いて、誰が、どの端末で受け取っているかです。住民課に、一度、手順を見せてもらってください。
二つ目。住民記録システムへの反映が、手入力か、連携か、どうなっているかです。連携なら、障害時の連絡先も、聞いておきます。
三つ目。転入の予約の仕組みが、何で動いているかです。予約専用のサービスなのか、既存の予約システムなのか。年度末の繁忙期に、止まらないかも確かめます。
理解度テスト
3問です。答えを選んで、「答え合わせ」を押してください。
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