マイナポータル編・第2回
ぴったりサービスから庁内までの経路
この動画は、順次公開します
ひとことで言うと
ぴったりサービスから庁内までの間には、2つの経路があります。自治体が調達したLGWAN-ASPを通る経路と、国が用意したマイナポータル申請管理を通る経路です。
異動してきたら、最初に確かめること
チェックは、このスマートフォンのブラウザに保存されます。
解説(テキスト版)
はじめに
情シスには、こんな相談が届きます。昔は、ぴったりサービスと、うちの申請管理システムの間に、LGWAN-ASPが入っていた。いまは、どうなっているのか。
住民は申請したと言っているのに、役所の画面に出てこない。どこで止まっているのか、と聞かれることもあります。
今日は、ぴったりサービスで出された申請が、庁内に届くまでの、経路の話をします。
一言で言うと
先に、一言でまとめておきます。ぴったりサービスから庁内までの間には、2つの経路があります。自治体が調達したLGWAN-ASPを通る経路と、国が用意したマイナポータル申請管理を通る経路です。
LGWAN-ASPの経路が、なくなったわけではありません。2021年5月から、国の経路が加わって、どちらでも受け取れるようになりました。
地図のどこか
全体地図でいうと、今日は、インターネットとLGWANの境目の話です。住民はインターネット側、受け取る職員は、LGWAN接続系にいます。
ネットワーク編の第4回でお話ししたとおり、LGWANは、インターネットから切り離されています。その間を、どの仕組みがつなぐのか、というのが今日の話です。
申請が届くまでの流れ
流れを順に見ます。まず、住民が、マイナポータルのぴったりサービスで、申請を入力して送信します。
申請データは、いったん国の側で預かられます。そこから、LGWANを通って、庁内に届きます。
この、国の側から庁内までの間に入るのが、昔はLGWAN-ASP、いまはマイナポータル申請管理、という関係です。
経路1:LGWAN-ASPを通る
一つ目の経路は、LGWAN-ASPです。2021年5月より前は、自治体が、電子申請を受け取るためのLGWAN-ASPを、自分で調達していました。
職員は、LGWAN接続系の端末から、そのLGWAN-ASPのサービスに入って、申請データを受け取ります。
いまも、この経路を使い続けている団体があります。契約や費用は、そのLGWAN-ASPの事業者との間で決まります。
経路2:マイナポータル申請管理を通る
二つ目の経路は、マイナポータル申請管理です。2021年5月から、マイナポータルに、LGWANとつなぐ機能が加わりました。
これで、自治体がLGWAN-ASPを個別に調達しなくても、オンライン申請を受け付けられるようになりました。職員は、LGWAN接続系の端末から、国が用意した申請管理の画面に入って、ダウンロードします。
画面から手でダウンロードするだけでなく、庁内の申請管理システムが、決まった仕組みで、申請データを取りに行く形もあります。この庁内の申請管理システムは、次回お話しします。
2つの経路の比べ方
では、2つの経路は、何が違うのでしょうか。4つの点で比べます。
一つ目は、契約と費用です。LGWAN-ASPは、自治体と事業者の契約です。マイナポータル申請管理は、国の仕組みを使います。
二つ目は、受け取り方です。誰が、どの画面から、どうやって申請データを受け取るのかが、経路によって変わります。
三つ目は、その先の、庁内の申請管理システムや、基幹システムへの渡し方です。そして四つ目は、乗り換えです。LGWAN-ASPから、マイナポータル申請管理に切り替えた団体もあります。
本人が出した申請だと、どう確かめるか
申請が、本当に本人から出たものかは、マイナンバーカードの電子署名で確かめます。署名用電子証明書が、有効かどうかを調べる仕組みです。
この確認は、公的個人認証の仕組みを使って、国や地方公共団体情報システム機構の側で行われます。自治体が、住民の証明書を、ひとつずつ調べに行く必要はありません。
申請管理のサイトは2種類ある
デジタル庁の資料によると、マイナポータル申請管理のサイトには、LGWAN用と、インターネット用の2種類があります。
手続きの登録や、申請画面の修正といった作業も、職員が、このサイトの上で行います。どの端末から、どちらのサイトに入るのかを、使う職員に、はっきり伝えておきます。
届かないときの切り分け
申請が届かない、という連絡があったときは、順番に切り分けます。まず、住民が、本当に送信まで終えているかです。
次に、国の側で、障害やメンテナンスが出ていないか。それから、自分の団体の経路です。LGWAN-ASPなら、その事業者のサービス。マイナポータル申請管理なら、その画面に入れるかです。
最後に、庁内の端末や、職員のアカウント、権限を見ます。経路が分かっていないと、この切り分けができません。だから、最初に、どちらの経路かを確かめておくんです。
データの置き場所と責任
申請データの置き場所も、整理しておきます。マイナポータル申請管理では、申請データは、国の側では一時的に預かる扱いで、ダウンロードしたあとは、消える扱いです。
ダウンロードしたあとは、庁内のデータです。守る責任は、自治体が持ちます。うっかり消してしまっても、国に頼んで戻してもらう、というわけにはいきません。
LGWAN-ASPの経路なら、事業者の側に、どれだけの期間データが残るのかを、契約で確かめておきます。
現場でよくある誤解
現場でよくある誤解を、3つ挙げます。
一つ目。LGWAN-ASPの経路は、もうなくなった、という誤解。いまも使い続けている団体があります。マイナポータル申請管理は、あとから加わった経路です。
二つ目。住民の申請は、インターネットから直接、庁内の基幹システムに入ってくる、という誤解。基本は、国の側で預かられて、LGWANを通って、庁内が受け取りに行く形です。
三つ目。データはすべて、国が保管してくれる、という誤解。受け取ったあとのデータは、自治体が管理します。保存の仕方や、消す時期は、自分たちで決めます。
異動してきたら最初に確かめること
では、異動してきたら、まず何を確かめればいいでしょうか。
一つ目。自分の団体が、LGWAN-ASPの経路なのか、マイナポータル申請管理の経路なのかです。契約書や、受け取りに使っている画面で分かります。
二つ目。申請データを受け取れるのが、誰で、どの端末かです。LGWAN用と、インターネット用のサイトの違いも、確かめておきます。
三つ目。申請が届かないとき、国、経路、庁内の順に切り分ける手順があるかです。国の障害情報を見る人も、決めておきます。
理解度テスト
3問です。答えを選んで、「答え合わせ」を押してください。
結果は、このブラウザに保存されます。成績ページで合言葉を決めると、別の端末でも続きから使えます。