情シスの教科書

ネットワーク編・第0回

自治体のネットワーク全体地図

この動画は、順次公開します

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ひとことで言うと

そこで今日は、自治体のネットワークを、一枚の地図にしてみます。これからの回は、この地図の部品を、一つずつ見ていきます。

異動してきたら、最初に確かめること

チェックは、このスマートフォンのブラウザに保存されます。

解説(テキスト版)

はじめに

情シスに異動した初日。前任の方から、ネットワークの構成図を一枚、渡されます。

LGWAN、三層分離、中間サーバー、セキュリティクラウド。言葉は聞いたことがあっても、それぞれがどこの話なのか、分からない。

私も最初はそうでした。言葉がばらばらに飛んでくるので、頭の中で、つながらないんです。

そこで今日は、自治体のネットワークを、一枚の地図にしてみます。これからの回は、この地図の部品を、一つずつ見ていきます。

庁舎の中は3つに分かれている

まず、地図の真ん中、庁舎の中です。多くの自治体では、庁内のネットワークが、大きく3つに分かれています。

一つ目は、マイナンバー利用事務系。住民記録や税など、マイナンバーを扱う仕事のシステムが入っています。

二つ目は、LGWAN接続系。財務会計や文書管理、庁内のメールなど、ふだんの事務の多くはここで行います。

三つ目は、インターネット接続系。ホームページを見たり、外の人とメールをやり取りしたりするのは、ここです。

これが、いわゆる三層の対策、三層分離です。2015年の大きな情報流出の事案をきっかけに、国が全国の自治体に求めました。

それぞれの外とのつながり

次に、3つの層が、それぞれ外の何とつながっているかを見てみます。

マイナンバー利用事務系は、住基ネットや中間サーバーを通じて、国やほかの自治体と情報をやり取りします。

LGWAN接続系は、LGWANにつながります。全国の自治体と国を結ぶ、インターネットから切り離された行政専用のネットワークです。

LGWANの中には、LGWAN-ASPと呼ばれる、自治体向けのサービスもあります。電子申請やチャットなど、LGWAN接続系の端末から使えるものです。

インターネット接続系は、都道府県ごとにまとめられた、自治体情報セキュリティクラウドを通って、インターネットに出ていきます。

支所や出先

支所や出先の施設も、地図に入れておきましょう。

支所は、本庁と回線でつながっていて、本庁と同じ3つの層を使います。支所の端末から外に出るときも、いったん本庁を通るのが基本の形です。

だから、本庁と支所をつなぐ回線が止まると、支所では、ほとんどの仕事ができなくなります。

層をまたぐ関所

3つの層の間は、基本的には、つながっていません。ここが、自治体のネットワークのいちばんの特徴です。

それでも、外から届いたファイルを、LGWAN接続系で使いたいことがあります。そのときは、無害化という関所を通して、危ないものを取り除いてから渡します。

LGWAN接続系の端末からホームページを見たいときは、画面転送を使います。インターネット側で開いた画面の、絵だけを手元に送ってもらう仕組みです。

メールの添付が開けない、ホームページが重い。現場でよく聞く不便さの多くは、この関所から来ています。

変わりつつある地図

ただ、この地図は、いま変わりつつあります。

三層の対策は、何度も見直されてきました。2020年には、条件付きで、インターネット側に仕事の端末を置く形も認められています。

住民記録などのシステムは、国が用意するクラウドへの移行が進んでいます。境界で守るのではなく、一つ一つの通信を確かめる、ゼロトラストという考え方の検討も始まっています。

そして2026年の4月から、自治体は、サイバーセキュリティの方針を定めて、公表することが、法律で義務になりました。

異動してきたら最初に確かめること

では、情シスに来たら、まず何をすればいいでしょうか。

一つ目。自分の団体の、ネットワークの構成図を手に入れることです。ただ、機器の名前や番号が並んだ構成図は、正直、最初は見ても分かりません。

そこで、もっとかんたんな資料がないかを聞いてみてください。システムの概要図や、委託先の説明資料、前任の方の引き継ぎメモなど、全体を一枚にまとめたものがあることもあります。

なければ、生成AIに構成図の説明をさせるのも一つの手です。ただし、構成図は外に出してはいけない情報です。庁内で使ってよいAIか、ルールを先に確かめましょう。

二つ目。三層の対策のうち、どの形をとっているのかを、先輩に聞くことです。インターネット側に仕事の端末があるかどうかで、守り方が変わります。

ここで、混同しやすい点があります。手元のパソコンでホームページが見られても、それが画面転送なら、端末はLGWAN接続系の側にあります。見えるかどうかではなく、端末がどちら側に置かれているかで考えてください。

三つ目。回線や機器の委託先と、その連絡先の一覧を作ることです。止まったときに、誰に電話すればいいかが分かります。

そして、今日の地図に、自分の団体の構成を書き込んでみてください。分からないところが、次に聞くべきところです。

次回からの案内

次回からは、この地図の部品を、一つずつ見ていきます。最初は、すべての層に共通する、IPアドレスとDNSです。

この動画が参考になったら、グッドボタンとチャンネル登録をお願いします。

最後までご覧いただき、ありがとうございました。

理解度テスト

3問です。答えを選んで、「答え合わせ」を押してください。

問1庁内のネットワークは、多くの自治体で3つに分かれています。LGWAN接続系で主に行う仕事はどれですか。
問2LGWAN接続系の端末で、画面転送を使ってホームページが見えています。この端末は、どちら側にありますか。
問3外から届いたファイルをLGWAN接続系で使いたいとき、危ないものを取り除いてから渡す関所の名前はどれですか。

結果は、このブラウザに保存されます。成績ページで合言葉を決めると、別の端末でも続きから使えます。

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