インターネットサービス編・第1回
IaaS・PaaS・SaaS
この動画は、順次公開します
ひとことで言うと
IaaS、PaaS、SaaSの違いは、どこまでを事業者に任せて、どこからを自分たちで用意するか、の違いです。
異動してきたら、最初に確かめること
チェックは、このスマートフォンのブラウザに保存されます。
解説(テキスト版)
はじめに
情シスには、こんな相談が届きます。サーバーの買い替えの時期なので、代わりにクラウドにできないか。このサービスはクラウドだから、大丈夫ですよね。
業者の提案書には、IaaS、PaaS、SaaSといった言葉が並んでいます。私も最初は、どれがどう違うのか、説明できませんでした。
今日から、インターネットサービス編です。最初は、クラウドの3つの形、IaaS、PaaS、SaaSの違いをお話しします。
一言で言うと
先に、一言でまとめておきます。IaaS、PaaS、SaaSの違いは、どこまでを事業者に任せて、どこからを自分たちで用意するか、の違いです。
IaaSは土台だけを借りる。PaaSは土台と道具を借りる。SaaSは、できあがったサービスを、そのまま借りる。この順番に、任せる範囲が広がります。
住まいにたとえると
住まいにたとえてみます。IaaSは、がらんとした部屋を借りる形です。家具をそろえるのも、暮らし方を決めるのも、自分たちです。
PaaSは、家具付きの部屋です。部屋と家具は用意されていて、自分たちは、そこで何をするかだけを考えます。
そしてSaaSは、ホテルです。部屋も家具も掃除も、全部用意されていて、泊まる人は、使い方のルールに従って使うだけです。
IaaS
まず、IaaSです。サーバーや、ネットワーク、データを置く場所といった、コンピューターの土台を、必要な分だけ借ります。
借りた土台の上に、どんな基本ソフトを入れて、どんなシステムを動かすかは、自分たち、または委託先が決めて、管理します。
代表的なものが、AWS、Microsoft Azure、Google Cloudなどです。自治体では、次回お話しするガバメントクラウドが、まさにこの形です。
PaaS
次に、PaaSです。土台に加えて、基本ソフトやデータベースなど、システムを動かすための道具まで、用意されています。
使う側は、その上で動かすアプリを作るだけで済みます。土台や道具の手入れは、事業者が行います。
ただ、自治体の職員が、PaaSを直接使う場面は、あまり多くありません。委託先がシステムを作るときに、裏側で使っていることが多い形です。
SaaS
そして、SaaSです。できあがったサービスを、インターネットなどを通じて、そのまま使います。
自治体でいえば、電子申請のサービスや、チャット、そして、業務のアプリを作れるキントーンなどが、SaaSです。
サーバーも、ソフトの更新も、事業者が面倒を見てくれます。そのかわり、使える機能や、設定の変え方は、そのサービスの決まりの中に限られます。
どこまでが自分たちの責任か
ここで大事なのが、責任の分け方です。IaaSなら、借りた土台の上は、ほとんど自分たちの責任です。SaaSなら、事業者が見てくれる範囲が広くなります。
でも、どの形でも、自分たちの責任として残るものがあります。誰にアカウントを渡すのか、誰に何を見せるのか、そして、どんな情報を入れるのか、です。
クラウドだから大丈夫、ではありません。どこまでが事業者で、どこからが自分たちなのかを、契約や資料で確かめることが、最初の一歩です。
現場でよくある誤解
現場でよくある誤解を、3つ挙げます。
一つ目。クラウドは、インターネットに丸ごとさらされていて危ない、という誤解。実際には、つなぎ方や、見せる範囲を、きちんと決めて使います。
二つ目。クラウドなら、何かあっても全部事業者の責任、という誤解。アカウントや権限の設定を誤れば、それは使う側の問題になります。
三つ目。SaaSは、設定がいらない、という誤解。使い始める前に、誰が管理者で、どんな権限を誰に渡すのかを、決める必要があります。
異動してきたら最初に確かめること
では、異動してきたら、まず何を確かめればいいでしょうか。
一つ目。庁内で使っているクラウドの一覧です。それぞれが、IaaSなのか、PaaSなのか、SaaSなのかを、書き込んでみてください。
二つ目。それぞれを、誰が契約して、誰が管理しているかです。情シスなのか、原課なのか、委託先なのか。
三つ目。管理者のアカウントを、誰が持っているかです。担当が替わったときに、引き継がれているかも、確かめておきましょう。
理解度テスト
3問です。答えを選んで、「答え合わせ」を押してください。
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